お正月のテレビといえば箱根駅伝。
お茶の間でみかんを食べながらのんびり見ていたものが、小説を読んだ後では全く違った見方になった。
選手たちのプレッシャーや緊張感、箱根にくるまでの血のにじむ努力を知って、これから駅伝を見るときはもっと真剣に応援したいと思った。
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竹青荘に住む学生が、たった10人で箱根に挑むという挑戦は、一見無茶なものに見える。
しかし彼らの努力と根性が、ほんとうに夢を叶えてしまう熱量があるのだからすごい。
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名前の通り走ることが生きがいな走(かける)と、この箱根駅伝出場の発案者ハイジ。
この2名以外は、ほぼ陸上初心者だ。
以前サッカーをやっていた双子のジョージとジョータ。高校で陸上部だったが、今はヘビースモーカーなニコチャン。剣道をやっていたユキ。留学生のムサ。実家が山にある神童。そしてクイズ番組好きなキングと、運動が苦手で漫画が大好きな王子、という個性豊かなメンバーが集う。
過酷なトレーニングにくらいつき、時には喧嘩しながらも、箱根への出場を決めた時には感動した。
地元の商店街のみんなも応援に駆けつけてくれ、みんな愛されてるなぁと感じて、ほっこりする。
この10人で襷を繋ぐことに意味があった箱根駅伝。
きっと彼らが大人になっても、語り継がれるかけがえのないものなったに違いない。
今年のお正月の箱根駅伝は、応援に熱が入りそうだ。
箱根のドラマがこの一冊に詰まっている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月6日
- 読了日 : 2020年7月6日
- 本棚登録日 : 2020年7月6日
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