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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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走はうちひしがれると同時に奮い立つという、奇妙な興奮を味わった。俺に欠けていたのは、言葉だ。もやもやを、もやもやしたまま放っておくばかりだった。でも、これからはそれじゃあだめだ。藤岡のように、いや、藤岡よりも速くなる。そのためには、走る自分を知らなければ。それがきっと、清瀬の言う強さだ。「俺、わかってきたような気がします」走はぽつりと言った。「そうか」清瀬は満足そうだった。
― 255ページ -
「いいかげんに目を覚ませ!王子が、みんなが、精一杯努力していることをなぜきみは認めようとしない!彼らの真摯な走りを、なぜ否定する!きみよりタイムが遅いからか。きみの価値基準はスピードだけなのか。だったら走る意味はない。新幹線に乗れ!飛行機に乗れ!その方が速いぞ!」
― 153ページ -
清瀬は走の言葉をさえぎった。「いいか、過去や評判が走るんじゃない。いまのきみ自身が走るんだ。惑わされるな。振り向くな。もっと強くなれ」いてて、と言いながら、清瀬は膝をのばして立ちあがった。走とニラは、清瀬を見上げた。清瀬の頭上で、春の星座が貴い王冠のように輝いていた。「強く……?」と走は尋ねた。「きみを信じる」
― 130ページ
みんなの感想・レビュー・書評
物語全体がまさに駅伝のような小気味良い疾走感を伴って進み、ページをめくる手が止まらなかった。青春・努力・友情・夢、胸が熱くなるものが凝縮されている。この一冊で何度笑い何度泣いたか。箱根駅伝は毎年テレビで見るが、改めて仲間が襷を繋ぐっていいなぁと思う。駅伝を走る寛政大、タイムはどうあれ皆強かった。走ってる間の感覚や気持ちの描写が、実際駅伝選手はこういう感じなんじゃないかとリアルに感じられた。図書館本だったが、買って手元に置いておこう。
三浦さんは、よく陸上の世界、いやスポーツ界を勉強したなと感心した。いるいる、偉そうにしている監督が・・・。監督に怒られないために従順に従う選手達。ボクも、その中にどっぷりと浸かった一人ですが。この本を読み終えて爽やかな気分になった。一見、バラバラに見える10人が団結して目標をクリアしていく。ハイジのリーダーシップはすごい。何事もそうだけど、好きにならなきゃ物事は上手にならないし、苦しい練習にも耐えられない。青竹の住人をその気にさせたハイジはすごい。この箱根駅伝の配置、人選はビジネスの世界でも使えそうだ。
読書後、久々にこれほど長い余韻に浸れた。人はみなそれぞれのゴールを目指して、ドラマを持ち、悩み、苦しみ、生きている。挫折を味わい、逆境を乗り越え、地道に生きている。 シンプルに走ることを通じ、ひとりで生きていける強さを持ちながら、人と繋がる喜びを持ち、無いものを妬み、羨望しながら、自分にできることをこつこつと積み重ねて生きていく。駅伝を通しながら、選ばれたもの、選ばれなかったもの、それぞれの苦し... 続きを読む »
すっごく面白かった!
登場人物がみんな魅力的で、話のテンポもよく、箱根駅伝がこれから違った目で見られそう。
makikoさんから贈られたサンジョル本。 (しかも2年ぐらい前に) 初三浦しをんさん・・・今、話題の作家さん。 祝本屋大賞受賞・・・。 ちょっとだけ短距離をかじっていて、さらに、父親がマラソン(見るの)好きってことは箱根駅伝も大好き。その箱根駅伝を題材にしたお話。 こんなことあるわけないよ~と思いながら読み進めていったけど、現実に起こりうることなんじゃないかって。読みながら、本当に... 続きを読む »
毎年かならず見てしまう箱根駅伝。こんな素敵なストーリーがあってもいいと思う...うん。いい話だった。
噂の人。
箱根駅伝を目指す、ぼろアパートの住人たち。
練習風景も面白いけど、
なにより駅伝走ってる瞬間がふるえる。
なんだか本を読んでいる感じがしなかった。
目で追う、おって走るかんじ。
好きだな、みうらさん。
個性豊かな面々が駅伝を目指す、笑いあり、涙あり、爽やかな物語でした。
おもしろくて、あっとゆう間に読み終わり、楽しい一冊でした。
駅伝を通して繰り広げられるまぶしいくらいの青春小説。
若者のひたむきさや純粋に「何か」を求める心…限界へ挑む心情。
爽やかな気持ちになります。
すごくありえなくて、ありえなすぎるので、まっいいかと許せた。さわやかな青春もの。話の展開としては、ラストはありがちなもので予想を裏切らない展開だったけど、まあいいかと。ちょっと文章がいまいちな気がした。若い人や、青春を思い出したい大人が、心にさわやかな強い風を吹かせたいとき読んだらいいと思う。
漫画のように読みやすい!成長していく姿が、良い!
双子が、お腹痛くなっちゃう所や、ムサの発言など、おもしろい部分が、盛りだくさん!
神童が、苦しくも最後まで、頑張る姿がに泣ける!
これはいわゆる「チーム男子萌え」ですな!
個性的な面々、誰か一人が欠けてもダメなチーム。
努力、友情、反発に仲直り…
しかも、素人同然のメンバーで、たった一年で
箱根駅伝を目指すという無茶な目標設定。
でもそういう紋切り型に収まりきれない
不思議なリアリティがあるんですよね〜
一晩で一気に読んでしまいました。面白かった。
私自身が走るの苦手なので、
箱根駅伝なんてあんな苦しそうな競技
とても見ていられないのですが、
来年は見てしまうかもしれません。
今まで出会った本の中で、最も愛している本。
元々デビュー当時から三浦しをんさんの大ファンなのですが、
このお話が一番好きです。
サイン本2冊に読書用2冊、計4冊持っています(笑)
まずはその文章の素晴らしさに心が打たれます。
過去に12回ほど読み返しましたが
そのたびに、その類まれな表現力に新たにはっとした驚きを覚えます。
そして、たびたび織り交ぜられる名台詞。
たまに感動を狙った台詞などを見つけると興ざめすることがありますが
この本は違います。
自然にするりと入ってくるキャラクターたちの言葉に、胸が打たれます。
文章力、話の展開、どこをとっても素晴らしく
数年前に読み終えてから未だにこれ以上の本には出会えていません。
長々としたコメントを書くよりもまず、
「とりあえず読んでみて!!」とおすすめしたい1冊です。
読む前までは、箱根駅伝を題材とした、重く息詰まる作品だと思っていた。しかし、その予想は読み始めて十数ページで裏切られた。とても面白い方向に。
寛政大学4年生清瀬は、万引き少年で春から1年生になる蔵原走(かける)をとっつかまえ、おんぼろアパート青竹荘に引き込む。そこに待っているのは個性あふれる面々。そして青竹荘を実質的に牛耳っている?清瀬はとんでもないコトを言い出す。この面子で来年1月の箱根駅伝を目指す、と。
設定は現実感に欠けるものの、面白い。爽快である。青春小説の醍醐味を味わえる。おっさんも胸熱である。個人競技であり団体競技でもある駅伝。その魅力が存分に伝わる。
もちろん、現実の箱根はこんなにトントン拍子で進むほど甘くはないだろう。でも、来年の箱根駅伝は、今までとは違う目で前のめりになって見えそうな気がする。
箱根駅伝を目指す学生の物語。設定は現実的ではないが、気持ちが伝わってきて心が熱くなった。
ほとんどが駅伝どころか走ることの未経験者だった竹青荘の住人(駅伝走者)たちが、最初は抵抗しつつも、徐々に駅伝に引き込まれていく様が読んでいて心地よかった。
甘いと言われるかもしれませんが、ハイジというリーダー像は格好よかったです。
そんなにトントンいくか?とは思うけど、現実味がない分楽しく読めた。
さっぱりした文章で、淡々としているからかストーリーに入り込みやすかったのかもしれない。
来年の箱根も楽しみだ。
箱根駅伝にかける執念がすごい。弱小チームが猛練習と根性とチームワークで走る姿に感動。ユーモアもあり涙あり、自分も一緒に走っているように感じた。素晴らしい作品です。

面白かったー!!!!
一視点だけじゃなくて、色んなキャラの心情が描かれていたので感情移入しやすかったです。駅伝中にそれぞれのキャラが自分の想いを振り返るところではキングの想いに一番ジーンと来ました。...





