雪猫

著者 :
  • 講談社 (2012年12月12日発売)
3.55
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本棚登録 : 312
感想 : 54
4

白猫の客観的で冷静な視点が好きで色々考えさせられる発言もあってとても楽しめた。
特に白猫の考えの軸である"輝かしい過去とニーチェの言葉だけで未来なんて何とかなる"はネガティブに考える必要もなくて素敵な過去に幸せを感じて生きる手助けになると思もった。

あと読んで自分なりの死生観みたいなのも浮かんだ。どうせ死んだなら残された人達のこれからも続く人生に"死者"として過去とともち寄り添っていってほしい、そう心から思える生き方をこれからもしていくつもりだ。

そして愛について、愛は関心を持つということ、舐めるということ、自分自身を受け入れるということ
優しさは"執着心"と自分への"愛"のバランスかな


以下好きな文
守るべき生き物とそうでない生物のさかいめ。
匂い消しは匂う。
お人好しは世の中を明るく見せる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年7月30日
読了日 : 2018年7月29日
本棚登録日 : 2018年7月29日

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