思春期の頃、特別な感覚な作品だと思い、注目していた。絵が凄く上手くて、独特のセンスあるストーリーばかり。衝撃だった。
いつの間にか本棚から消えた。
また欲しい本です。
※2021.2.12. 書店に注文していたこの本、購入しました。さっそく再読する。……高野文子って、本当にユニークな漫画家さんだ。純文学的な作品もある。「ふとん」や、「田辺のつる」「うらがえしの黒い猫」などの作品、これらを読むと、そう思う。この作品集の中で、1番美しい作品だと思い、好きだったのが、「うらがえしの黒い猫」。一人で、
空想に遊ぶ少女のお話。少女の想像の世界と、絵がとても洗練されていて美しい。少女の心の中が、不思議。自分で作って、大事にしていた、黒猫のぬいぐるみを、魔女にみたて、自分は、その魔女シイシスに搭にとじこめられたお姫さま、エイベルだと、眠る前、一人芝居をする。自分でそのぬいぐるみを、
わたしはすきを見て
彼女の耳を 切り落としました そしたら
彼女は 頭から もくもくと煙を出して
だんだん体がちぢんでいき さいごには
黒い 影ぼうしだけが 床に 残りました
と 突然 窓から 強い風が ふきこんで
影ぼうしは 煙になって
消えて しまったのです。
……この1ページ、窓からふきこむ 風と少女が、とても美しい。
りまの
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月7日
- 読了日 : 2021年2月3日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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コメント 12件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/02/06
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2021/02/07
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