征韓論成るや成らざるや。議論が沸騰する政界の描写に引き込まれていく。自分が現場にいて人物を目撃しているような立体的描写はスタイリッシュかつ精緻だ。虚々実々の駆け引きと対照的な西郷の態度。複雑怪奇なやりとりは、司馬遼太郎というフィルターを通すと知恵として現れる。やはり司馬作品は最高だ。
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- 感想投稿日 : 2021年3月26日
- 読了日 : 2021年3月26日
- 本棚登録日 : 2021年3月26日
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