なにかを学ぶ(例えば本を読む)時は、毒もまわる、というのが印象的だ。"学ぶ"ことは一も二もなく"善いこと"とイメージするが、なるほどと思った。問題は学ぶ本人が、毒と感じられるか?だろうか。
実は吉本の本を読んだのは、はじめてだった。本文にもあるように、この人は、いいにくいことをはっきりいう人だ。インタビューをおこしたものだからか、読みやすい。でも、スパッといっているところが、小気味良い。ホントにこういう人が少なくなった。
戦中派のひとりだか、誰だってそうだけど、好んで"その時代"に生まれてきた人はいない。吉本はこの奇妙な時代を忌避せず、背負い込めたひとりだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想・哲学
- 感想投稿日 : 2023年12月19日
- 読了日 : 2023年12月19日
- 本棚登録日 : 2022年6月8日
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