ただの一夜の物語。一夜のうちにある、登場人物の感情の機微をつぶさに拾っていた。
物語は夜が明けて終わりを迎える。
その夜明けがマリに対してどのようなものであったかは、村上春樹の作品らしく克明には記述されない。ただ、物事が明るい方向へと向かっているとは分かる。
視点の使い方や描写には毎度感嘆させられる。
私もこんな含みを持った夜を送ってみたいものだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月4日
- 読了日 : 2020年9月4日
- 本棚登録日 : 2020年9月4日
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