禁色 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1964年5月4日発売)
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本棚登録 : 2211
感想 : 185
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あらすじだけでもとんでもなく面白そうなのに、文章の素晴らしさがたまりません!
こういうのを読むと、純文学の作家さんの、一般人がどうしても言語化できない矛盾やいびつな感情をきちんと言葉にする能力に感嘆せざるをえません。

康子って、結婚した途端にどうしてあんな大人しくなってしまったのでしょう?冒頭の登場シーンとはかけ離れ過ぎていて、そこだけしっくりこなかったなぁ。

醜さってまず自身から破壊していきますけど、美しさは周囲から破壊していくんですね。

三島由紀夫は自決さえしていなければ、サリンジャーは作品を発表し続けてさえいれば、二人ともノーベル文学賞獲れたんだろうなぁ、と思います。

11.10.10

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ま行の作家
感想投稿日 : 2011年10月11日
本棚登録日 : 2011年10月11日

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