2人の兄弟を視点として進む青春の物語。
章ごとに視点が変わり、それぞれの心情が描かれている。弟は格好良くて、要領がいい兄を羨ましく思い。兄は弟に対して自分にはないと思っている才能などを羨ましく思っている。
そんな当人達は決して言葉にしない内容を視点の移り変わりと共にそれぞれの進むべき自分の未来へ右往左往しながら考えていくのに従い、描かれているのがとても面白い。
「お前は俺とは違う」当たり前な言葉だが、どうしても身近な人や周囲と比較をしてしまう。そんな中で自分というアイデンティティを見つけ出していく物語に私自身も原点に帰る気持ちになった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月15日
- 読了日 : 2022年10月15日
- 本棚登録日 : 2022年10月15日
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