向田邦子脚本のドラマを小説家した作品。
ドラマを見ていないので、役者さんのイメージもなく小説として読めました。
多分、ドラマではこんなシーンになるだろうと目に浮かぶ場面はいくつかあった。場面転換が早いのもドラマの影響だろうという感じでテンポがいい。
健吉さんのシーンは読んでいてもグッとくる場面だった。
ドラマだったら泣いたかもしれない。
現代版に置き換えて、今でもドラマで通用すると思う。
当時は「家族」という形は画一的だったけど、不寛容ではなかった。
今は「家族」は色んな形があるけれど、その家族を再生することには不寛容になったのかもと、ラストシーンを読んでの感想。
「おちこぼれ青年が見たエリート家族の実態」という、なかなか衝撃的な帯がついてるけど、「馬鹿よね、男って」と言いつつ優しく包み込む向田邦子の視点を感じる作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年6月14日
- 読了日 : 2018年8月26日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
みんなの感想をみる