戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房 (2004年5月10日発売)
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人が一人の人間を殺すのには、とても大変な苦痛を伴う。
元来僕らは他人を殺してはならないと教わり育つ、
しかし戦争ではその人殺しを強制され実行する。
彼らはいったいどんな練習をして、またどうやって世間に帰ってくるのであろうか?

日本では戦争というと、第2次大戦での思い出を聞くことしか
一般には戦争に向き合うことができない
たまにニュースで戦争や、PTSDの名前を聞いても、そういうことがある程度だ。

この本は大戦以後、人間が兵隊になる過程の経過を読んでいくものであり
また、一般的なPTSDを起こす人=臆病な人  などの誤解を
実際に戦争経験者から語られ、集められた体験談からそれを学ぶ本である。

戦争を語り継ぐ人が消えゆくいまだからこそ、読みたい一冊である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦争
感想投稿日 : 2021年3月2日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年3月14日

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