性欲を発散せずにはいられず買う人、性を商品にしてあっけらかんと売る人、その両者を仲介して稼ぐ人。その輪においては全員の需要が満たされているけど、果たしてこの人たちはそれでいいのだろうか、と考えてしまう。今は満足しているかもしれないけど、いつかそこから足を洗いたくなるような出会いや転機が訪れた時、後悔しないのか…というのは希望があるがゆえの心配であって、どっぷり堕落してしまうとそうは考えられないのかもしれないなぁ。ララピポが暮らす日本のどこかで実際に今日も生きているだろう人々の連作短編集、面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年12月16日
- 読了日 : 2014年6月2日
- 本棚登録日 : 2015年12月16日
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