「旅のラゴス」筒井康隆氏
1980年代の著書。遡ること40年。
筒井康隆さんの想像豊かな世界が堪能できる著書。
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1.物語の設定。
電気のない時代。活版印刷もない時代。
学者あがりの青年、名はラゴス。
遥か海の向こうの大陸に存在が噂される蔵書を知りたいため、旅にでる。
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2.旅、経年そして、、、
旅はあしかけ30年に及ぶ。
20代で出発し、帰郷は50代となる。
山賊に誘拐、炭鉱で10年近くの肉体労働。
蔵書がある村での読書、まとめの15年間。
蔵書を通じて、工学、医療、生物、法律と世界を広げる楽しみを知るラゴス。
彼の姿を通じて、読者側は、筒井康隆さんの知識への飽くなき欲を垣間見ることができる。
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3.晩年に向けて
ラゴスの晩年。
70歳を前に、故郷で教鞭をとるこもやめ、ひとつの心残りを果たす目的で、最後の旅へ。
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筒井康隆さんがラゴスに託した50年のあゆみは、書と旅が好きな読者の方ならば、引き込まれる世界となることでしょう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年11月6日
- 読了日 : 2021年11月6日
- 本棚登録日 : 2021年5月15日
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