「影踏み」横山秀夫著
主人公は、盗みをつづける独身男性。
物語は、刑務所のなかで始まります。
この男性が
1.なぜ盗みをつづけるのか?
2.彼の出自と盗みの関係は?
このした読者側の疑問が、ひとつひとつの物語を通じて、理解できる構成となっています。
ロクヨン、半落ちが警察側からの物語に対して、こちらの影踏みは、犯罪を犯す側からの視点で展開します。
そうした意味で、改めて横山秀夫さんの世界は、広いなあ、、、と感嘆したのでした。
影踏みの影の所有者は自身です。
踏んでも、痛くも、かゆくもない影の存在。
昼は見えるが、夜には見えづらい影の存在。
主人公のもつ影とは何なのか?
最後の一ページまで読み進めて、読者は初めて全てを理解できます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年9月5日
- 読了日 : 2021年9月5日
- 本棚登録日 : 2021年9月1日
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