影踏み (祥伝社文庫 よ 5-1)

著者 :
  • 祥伝社 (2007年2月1日発売)
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感想 : 353
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「影踏み」横山秀夫著

主人公は、盗みをつづける独身男性。
物語は、刑務所のなかで始まります。

この男性が
1.なぜ盗みをつづけるのか?
2.彼の出自と盗みの関係は?

このした読者側の疑問が、ひとつひとつの物語を通じて、理解できる構成となっています。

ロクヨン、半落ちが警察側からの物語に対して、こちらの影踏みは、犯罪を犯す側からの視点で展開します。

そうした意味で、改めて横山秀夫さんの世界は、広いなあ、、、と感嘆したのでした。

影踏みの影の所有者は自身です。
踏んでも、痛くも、かゆくもない影の存在。
昼は見えるが、夜には見えづらい影の存在。

主人公のもつ影とは何なのか?

最後の一ページまで読み進めて、読者は初めて全てを理解できます。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年9月5日
読了日 : 2021年9月5日
本棚登録日 : 2021年9月1日

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