不思議の扉 時間がいっぱい (角川文庫 あ 101-2)

制作 : 大森望 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年3月25日発売)
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本棚登録 : 431
感想 : 44
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2016年2月13日読了。大森望編集による、過去/未来への移動・繰り返し・遡行・逆転などの、「時間」をテーマにしたSFアンソロジー。「同じ時間を繰り返す」リピートものはコンピュータゲームなどに馴染んだ比較的最近の世代の作品かと思っていたが、筒井康隆にこんな短編があったとは知らなかった、ただ「自分だけ同じ時間を繰り返す」のではなく、「全ての人が繰り返したことを記憶する」こと、その理由が明示されないのが時代か・・・。フィッツジェラルドの「ベンジャミン・バトン」もこのラインナップにあって異色とも思ったが、最後にいい余韻を残してくれてこのアンソロジーの品質を高めてくれている感もある。面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ小説
感想投稿日 : 2016年2月13日
読了日 : 2016年2月13日
本棚登録日 : 2016年2月13日

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