11月11日読了。独自の清貧啓蒙活動を続ける魚柄氏による、食材・ガス・台所スペースの無駄をなくしつつ、安価に・健康的に・楽しみながら食生活を送るための極意。精神論ではなく「出来合いの加工品は買わず、自作する」「味の濃いものは野菜・乾物を混ぜて味を分散する」「煮物は火にかけ続けるのではなく、火からおろして保温調理する」「食材は無駄に捨てず、骨・皮にいたるまでみじんにし・炙り・ダシをとり徹底利用する」などのきわめて具体的なコツが多く収められているのが特徴。料理屋の息子として生まれ自活してきた著者の経歴に負うところが大きいようだが、友人を家に招待するときにも「わざわざそのために食材を買い足すことはない」というその徹底振り(かつ、必ず客を満足させるという)には感心するやら呆れるやら、うらやましいやら。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年11月11日
- 読了日 : 2010年11月11日
- 本棚登録日 : 2010年11月11日
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