2016年10月14日読了。「ロボット三原則」のアシモフ作品、「我はロボット」よりもさらに時間が経ちロボットが人間社会に浸透し出した頃を舞台にしているよう。未来社会やロボットの描写は流石に古臭い印象は免れないが、「校正」の短編にあるような「ロボットが人間の作業を奪うのでは?」「人間の作業は無くならず、より高次の創造的な作業に集中できるのだ」と言った議論は深層学習などの技術によりAIの論議が盛んになっているまさに「現代」の話題であり、SF的想像力・物事の本質を見通せる力というものは、まさに時代を超えるものだなあ…と感嘆させられる。現代でも人間が50年以上先の未来を想像する力を持ち続けられているのであれば、少なくとも人間の小説家が皆廃業するということはなさそうだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年10月17日
- 読了日 : 2016年10月14日
- 本棚登録日 : 2016年10月14日
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