2020年4月16日読了。様々な家族の形に傷つきそれを乗り越えた人々が、ハワイの地で癒やしを受ける物語たち。私はハワイには一度・ホノルルマラソンで騒々しい時期のオアフにしか行ったことがないが、アラモアナとか俗な世界も含めてハワイの「感じ」が家族の思い出にとって重要で、癒しになる、というのはなんとなくわかる。3つの短編集の登場人物はどこかで交錯するんじゃないか?とか最後に意外な真実が明かされるんじゃないか?と期待してしまうのはミステリすれした私のような読者の悪い癖。家族に苦しみつつも家族を捨てることもできずそれを求める人々への著者のやさしい視線・描写が印象的。ドラマティックな出来事があろうとなかろうと、人生は一人にとって一つしか無いし、それはかけがえのない素晴らしいものなんだよな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他フィクション
- 感想投稿日 : 2020年4月16日
- 読了日 : 2020年4月16日
- 本棚登録日 : 2020年4月16日
みんなの感想をみる