2016年2月7日読了。ピケティ著『21世紀の資本』の解説本。解説本は数種類読んだが、これは中でも「21世紀の資本の何がブームになったの?どういう本?」というなぜなにを親切に解説している点と、「アベノミクス批判」のトーンが強い点が特色か。薄い本でもあり前者は初心者にはありがたい内容だが、後者の要素には「そういうことは『21世紀の資本』の内容を受けて、読者がそれぞれ考えるからいいよ・・・」という気もしてくる。ピケティが示した「r>g」の式は「過去データの分析から導き出されたもの」に過ぎず、何らかの公式から導き出されたものではないのだが、それを「論理的でない」と批判するか、「現実のデータに即しているのだから事実だ」と認めるか、結局問われるのは読者のスタンスということだよな。
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2016年2月7日
- 読了日 : 2016年2月7日
- 本棚登録日 : 2016年2月7日
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