2016年1月15日読了。AV女優に関するノンフィクションは色々あるが、「饒舌に自らを語るAV女優」をテーマにしているのは新鮮に感じる。著者が現役AV女優と同世代の女性だからか、「なぜ『普通の女性』がAV女優になったのか?」というテーマ設定がすでに年配のおっさんの発想なのだなと我ながら思う・・・。「性的産業に従事すること自体が反社会的」「自由意志なのだから問題ない」「その自由意志は社会によって強いられたものであり自由意志とはいえない」など色々な観点があるが、自らを饒舌に語ることは、AV女優自身が活動に意義を見出し・製作者側がAV女優のキャラ付けを重視し・視聴者はAV女優側からの情報発信に性的関心を寄せる、と関係者全員の利害が一致した結果求められていることなのだな。それとは別に、AV女優の「キラキラした」感覚については留意しておくべき、か。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2016年1月15日
- 読了日 : 2016年1月15日
- 本棚登録日 : 2016年1月15日
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