さて、政権交代でいろいろと考えることが多くなってきたのと、読書会の発表の参考とするべく、読んでみました。
出生率2.04を記録した子作り・子育てにやさしい下条村(長野県)、
「あるもの探し」から生まれた「鍋合戦」で地域活性化した宮崎県児湯郡、
高収益の障害者企業サムハル(スウェーデン)、
社員と地域の幸せのための会社存続を追求する伊那食品工業(長野県)
などの6つの事例を元にこの国はどこに向かうべきなのかを探る、といった趣旨の内容です。
その事例で実際に取り組んでる人に近い目線で書かれているので、イメージもわきやすくわかりやすかったです。会社やまち、社会のあり方なんかに興味のある人にはいいと思います。
こういった成功例は、取り組んでいる人たちのアイデアと並々ならぬ努力で実現したもので、すばらしい事例には違いないのですが、たとえば国全体での取り組みにもって行くにはかなりのカリスマの登場に期待しないといけないのか・・・とも思いました。
ただ、むかうべく理想像を描く考え方については、お互いの譲れないとこを徹底的に見直してみんなが納得いくゴール(条件)を決めるなど(スウェーデンの例)、参考になる部分があります。
また、ゴールを描くには全員が共通した考え方を持っておく必要や、またそれを共有するためにはそれなりの努力(伊那食品工業の社員教育など)が必要になるということです。
つまり組織なり、町なり、国なりその問題の当事者がそういった努力をした結果に成功があるということのようです。
いろいろなことに興味もって生きていくのは大変ですが、これからよりそういう視点で日々の生活や仕事や活動、そして選挙等に臨んでいこうかなと思いました。
- 感想投稿日 : 2009年10月4日
- 読了日 : 2011年1月1日
- 本棚登録日 : 2009年10月4日
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