借りたもの。
トールキンのファンタジー論は、人間が自然を観察し、準創造と呼ぶ物語を創る意思の産物で事を指摘。
今読んでも、図像学、象徴からの分析とは異なる視点が斬新であった。
言語学者であるトールキンらしい考えだった。
時間、場所、身分…あらゆる要素が大鍋で煮詰められた妖精の「スープ」が妖精物語である。
神話(寓意)伝承に高位下位の概念は無く、初めに神話ありきではない。
準創造についての讃歌である『神話を創る』は書かれた内容も文体もそれをよく表していた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
民俗
- 感想投稿日 : 2014年1月29日
- 読了日 : 2014年1月29日
- 本棚登録日 : 2014年1月23日
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