ボッコちゃん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1971年5月25日発売)
3.93
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本棚登録 : 13667
感想 : 1013
4

星新一先生のショートショート集です
何十年かぶりの再読

私には「先生」とういう呼称を付ける作家さんが二人いて、それは星新一先生と北杜夫先生なのだが、あらためて考えてみると、この「先生」には教師とか師匠という意味が無意識に込められていたのだと思われる
孔子先生とかと同じ使い方だ
ようするに人生の師ということだ

では星新一先生は何を教えてくれたのか?

それは「人間」とは何か?ということだったと思う

ショートショートはSF的な短い出来事が語られ最後に隠されていた事実が明かされるという形態をとることが多いが、この最後のところは星新一先生の場合はなかなかブラックだ
だがそのブラックな部分に皮肉や教訓が込められていて、人間の愚かで浅ましい部分にハッとしたり、呆れたり、悲しくなったり、恐くなったり、ときにホロリとさせられるのだ

人間の本質を短い物語を通して教えてくれるのだ


話はガラッとかわります
文体も変わります
星新一先生に熱中した元少年少女たちなら分かると思うんだけど、そりゃあまぁ書くよね、自分で、ショートショート
もちろんかつてのひまわりめろん少年も書いたわけですよ
で、書いたら人に見せたくなるよね
当時地元の地方紙でそんなコーナーがあってショートショートを募集してたんよね
で、募集してたら送るよね
で、送ったら載るよね
なんか3つか4つくらい掲載されたんだけど
自分でもなんか星新一先生みたいにはいかんなーとか思った記憶が(当たり前だコノヤロウ)
なんか出来事が起きて最後にひっくり返すみたいなんは出来るんだけど、そこになんにも込められてないんだよね
難しいなぁ…大人になったらいろいろ経験して出来るようになるのかなぁとか考えて投稿やめちゃったなぁ
で、大人になったら出来るようになったのか?というと…別にためそうとも思わなくなってたw

小説家ってすごいなぁ
中身云々の前に物語を書こうとする時点でまともじゃない
ものすごいエネルギーの持ち主だよね
なんだこのオチ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 星新一
感想投稿日 : 2022年10月24日
読了日 : 2022年10月24日
本棚登録日 : 2022年10月18日

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コメント 4件

みんみんさんのコメント
2022/10/24

さすがメロリン笑
まさかの小説デビューとは_φ(・_・笑笑
わたしも子供の頃画家になれると思ってた笑

ひまわりめろんさんのコメント
2022/10/24

ただ掲載されただけで何も貰えなかったからデビューはしてない
報酬がなければプロとは言えないw
図書券すら貰えなかったよ!
茨城新聞ケチくさ!
しかも掲載の連絡もなかった
気付いたら載ってたみたいな

みんみんは絵が好きやったんやね
なるほどそんな感じ…は別にしてなかったかw

みんみんさんのコメント
2022/10/24

貧乏人は絵描きになれん!って叱られて笑

でも子育て終わった頃に働き出して、POPさんになってデカい看板描いたからちょっとは夢が叶った気がする笑笑

ひまわりめろんさんのコメント
2022/10/24

うちも貧乏だったから分かるわー
俺らの親世代はそんなん言いそうだよね
でも周りもみんな貧乏だったからそんなもんかと妙に納得してた気がするw
POPさんてデカい看板書いたりするんやね

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