星新一先生のショートショート集です
何十年かぶりの再読
私には「先生」とういう呼称を付ける作家さんが二人いて、それは星新一先生と北杜夫先生なのだが、あらためて考えてみると、この「先生」には教師とか師匠という意味が無意識に込められていたのだと思われる
孔子先生とかと同じ使い方だ
ようするに人生の師ということだ
では星新一先生は何を教えてくれたのか?
それは「人間」とは何か?ということだったと思う
ショートショートはSF的な短い出来事が語られ最後に隠されていた事実が明かされるという形態をとることが多いが、この最後のところは星新一先生の場合はなかなかブラックだ
だがそのブラックな部分に皮肉や教訓が込められていて、人間の愚かで浅ましい部分にハッとしたり、呆れたり、悲しくなったり、恐くなったり、ときにホロリとさせられるのだ
人間の本質を短い物語を通して教えてくれるのだ
話はガラッとかわります
文体も変わります
星新一先生に熱中した元少年少女たちなら分かると思うんだけど、そりゃあまぁ書くよね、自分で、ショートショート
もちろんかつてのひまわりめろん少年も書いたわけですよ
で、書いたら人に見せたくなるよね
当時地元の地方紙でそんなコーナーがあってショートショートを募集してたんよね
で、募集してたら送るよね
で、送ったら載るよね
なんか3つか4つくらい掲載されたんだけど
自分でもなんか星新一先生みたいにはいかんなーとか思った記憶が(当たり前だコノヤロウ)
なんか出来事が起きて最後にひっくり返すみたいなんは出来るんだけど、そこになんにも込められてないんだよね
難しいなぁ…大人になったらいろいろ経験して出来るようになるのかなぁとか考えて投稿やめちゃったなぁ
で、大人になったら出来るようになったのか?というと…別にためそうとも思わなくなってたw
小説家ってすごいなぁ
中身云々の前に物語を書こうとする時点でまともじゃない
ものすごいエネルギーの持ち主だよね
なんだこのオチ
- 感想投稿日 : 2022年10月24日
- 読了日 : 2022年10月24日
- 本棚登録日 : 2022年10月18日
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