八日目の蝉

著者 :
  • 中央公論新社 (2007年3月1日発売)
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社用で警察署に行って来ました(悪いことしたわけでもされたわけでもありません)
指名手配犯や行方不明者の写真が所狭しと貼ってあり、探しても見つからない人見つけられない人がこんなにいるんだなぁと妙に感心してしまいました

タイムリー(なのか?)に『八日目の蝉』です

角田光代さん初読なんですよね
初読でこれは失敗したな〜って思いました
これ、感動とかしないですよね
角田光代さんも感動させようと思ってないでしょうけど
特に1章はどこを切り取ってもプラスの感情は感じませんでした
希和子が薫に向ける無償の愛も嫌悪感の対象でしかなかったです
なにそれ?なにも共感できないしなにも肯定できない
2章を読んでも自分勝手な大人たちに人生を壊された二人の物語としか思いません
はたして『八日目の蝉』は幸せだったのか?
もし二人が『八日目の蝉』なのだとしたら「幸せ」としてはいけないような気がするのです
もちろんこれからは幸せになってほしいと思います
幸せな九日目十日目を生きてほしいと思います
思いますが八日目をわずかでも良しとすることは自分には受け入れられないのです

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角田光代
感想投稿日 : 2022年1月15日
読了日 : 2022年1月15日
本棚登録日 : 2022年1月11日

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