一滴で致死量、しかも検出不可能。効き目は24時間後で心臓麻痺。完全犯罪ができてしまう毒薬を手に入れた人の話。
285ページ。一瞬で読み終わった。
言いたいことも言えないこんな世の中でこんな毒薬があったら人類は滅亡するだろう。滅亡していないということは現実には無いはず!
毒というと白雪姫のりんごを思い浮かべてメルヘンな感じかと思ったら全然違った。それでも面白かった。
以下ネタバレ!!!
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男が恋人を、刑事が容疑者を、スターがファンを、ボーイが客を…と4章あり、1つの毒薬の瓶が手から手に渡りそれぞれの使い道があるのが面白かった。
娘を見つけて「帰ろう…」と言った父親のセリフと、ボーイの最後の展開は胸が詰まった。
毒の効き目があるのか試すためとか、そんな簡単に殺してしまうのかと思うほどあっさり毒を盛っていた。恐ろしい。
完全犯罪が約束された毒薬を手に入れると人間はこうなってしまうのだろうか…?証拠不十分で捕まらないからといって、人を殺した過去を背負って生きていくのは私には無理だ。
解説から一部抜粋↓
「作者にいいように翻弄されたくて、本を手にするんですよね。ドキドキハラハラさせられれば、させられるほど、読者冥利に尽きるってものです。」
まさにその通り。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月4日
- 読了日 : 2021年8月4日
- 本棚登録日 : 2021年8月4日
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