コールフィールドのあまりにもむき出しな青臭さに気恥ずかしくなることも多々あった。そんなことどうでも良くなるくらい、掛け値なしの名作だった。
社会からはみ出そうとしてるわけではないのに周りへの漠然とした違和感が常にあって、人は成長の過程のどこかでエゴと社会の折り合いをつけていくわけだけれどエゴを突き通せば社会の規定のレールからは瞬く間に外れていく。自分だけが狂っていて社会がマトモなのか、自分だけがマトモで社会が狂っているのか、どっちか区別がつかなくなって、うらぶれた気分になるコールフィールドをさらに追い詰めるラストの展開、、、。
コールフィールドが社会に向けている眼はあまりに澄んでいる。
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- 感想投稿日 : 2020年11月8日
- 読了日 : 2020年11月8日
- 本棚登録日 : 2020年10月8日
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