キャッチャ-・イン・ザ・ライ

  • 白水社 (2006年4月1日発売)
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感想 : 550
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コールフィールドのあまりにもむき出しな青臭さに気恥ずかしくなることも多々あった。そんなことどうでも良くなるくらい、掛け値なしの名作だった。
社会からはみ出そうとしてるわけではないのに周りへの漠然とした違和感が常にあって、人は成長の過程のどこかでエゴと社会の折り合いをつけていくわけだけれどエゴを突き通せば社会の規定のレールからは瞬く間に外れていく。自分だけが狂っていて社会がマトモなのか、自分だけがマトモで社会が狂っているのか、どっちか区別がつかなくなって、うらぶれた気分になるコールフィールドをさらに追い詰めるラストの展開、、、。
コールフィールドが社会に向けている眼はあまりに澄んでいる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年11月8日
読了日 : 2020年11月8日
本棚登録日 : 2020年10月8日

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