半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義 (文春ジブリ文庫 3-2)

  • 文藝春秋 (2013年8月6日発売)
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感想 : 78
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映画「風立ちぬ」を通した日本の近代史をテーマに語り合う日本国論。宮崎駿がこの映画で描きたかったものは、決して堀越二郎という設計者でも、妻とのラブロマンスでもなかったようだ。更には戦争そのものでも無かったのかもしれない。むしろ失われていく風景、社会、時代といった、あの頃の空間を記録したかったのではないだろうか。なぜ日本は過ちを犯したのか、その反省が不十分なために、またぞろ同じような勇ましいことを言い始める人が増えてきた。どう考えてみても、また同じような失敗を繰り返すように思うのだが。日本人はこれほど「学べない」民族だったのか…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 対談
感想投稿日 : 2013年9月1日
読了日 : 2013年8月31日
本棚登録日 : 2013年8月31日

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