これでノーベル文学賞とれなかった、もう取れないんじゃないかと思うくらいの名作だった。
いやー詰め込んでた。村上春樹の集大成だと思う。
羊をめぐる冒険の羊男みたいな人外
ねじ巻き鳥クロニクルで出たいつもの穴と井戸
海辺のカフカのように主人公旅へ
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドや1Q84、ねじ巻き鳥クロニクルのような異次元空間
性的描写はあっさりだったけど相変わらずセフ○いる
相変わらず主人公はネームレス!
相変わらずクラシックのレコードばっかり聴いてる
相変わらず雨月物語から引用
相変わらず伏線ちっとも拾わないけど村上作品の中では一番拾ってた
全てが詰まってた。よかった。本当によかった。
村上春樹は純文学なんだなと、やっと思い至った。
究極のマンネリ(よく言えば普遍的)なのに、なぜか毎回読んでしまうしなぜか毎回面白い。
そして読み終わるとまた初めから読んじゃう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年5月23日
- 読了日 : 2021年5月23日
- 本棚登録日 : 2021年5月23日
みんなの感想をみる