ラスト・イニング (角川文庫 あ 42-8)

  • 角川グループパブリッシング (2009年1月24日発売)
3.82
  • (192)
  • (212)
  • (234)
  • (31)
  • (5)
本棚登録 : 2449
感想 : 143
4

このシリーズにこんなに魅了されてしまうとは予想していなかった。巧はオイラの苦手なタイプだったから。でも気がついたらものすごいスピードで変わっていく。自分のガキたちもそうなのだろう、オイラが気がつかないだけで。たまの話す機会に大人みたいなことを言われて、びっくりすることがある。子どもだと思っていたのに。歳を重ねて人って変わらないものだなあ、と思う反面、いや変われるんだ!と信じるオイラがいる。ちょっとしたきっかけに遭遇することで動き出すものってあると思う。巧に触れたことで、魅了されたことで豪や門脇やたくさんの人が大袈裟に言えば人生の選択を迫られる。キラキラして見える。歳をとってキラキラが減るのはどこかで諦めているからかも。「人生で今がいちばん若い」って言葉を最近知った。そのとおりだ。そんな出会いがあったなら年齢なんかに囚われないで飛び込んでもいいんだ。テレビを観ていても年配者ばかりの時代だ。気持ちが老け込んでいたら身の回りにキラキラしたものがどんどんなくなっていく。いつまでも身を焦がすように生きたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月11日
読了日 : 2022年6月11日
本棚登録日 : 2022年3月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする