「私が好きそう」だからと、夫が図書館で借りてきてくれた本。
サブタイトル(帯)には「がんばるママと子どもたちの成長ストーリー」と書いてある。
久しぶりの重松清。期待通りとてもおもしろかった。
よくある平凡な日常生活(この本でいえば「夫の単身赴任」「ママ友トラブル」「学級崩壊」など)を、上手に描いている。
主人公のアヤ(ママ)と、夫の哲也、子供のブンとチッキ、アヤの幼馴染の健、子供のナッコ、ママ友の留美子さん、子供の和彦君など、それぞれがいい味を出して、最後にはみんないい人になっている。
すがすがしい読後感。
心に残った文章は、別れ際に健がアヤに言った言葉。
「チッキは『二人目』なんかじゃない。こどもに『1人目』も『二人目』もないんだよ。ブンちゃんはブンちゃんだし、チッキはチッキだし、アヤちゃんはブンちゃんの親を初めてやってるのと同じように、チッキの親も初めてやってるんだ」
心に響いた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
90文学
- 感想投稿日 : 2015年12月3日
- 読了日 : 2015年12月3日
- 本棚登録日 : 2015年12月3日
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