ルネサンス期と呼ばれている間がどんなものだったのかを解説していき、価値観や生活様式がどんな変化をたどっていったのか書かれている本。
やはり分野としては音楽・絵画・建築などの芸術方面の出来事を中心に、その当時の世界にどんなインパクトを与えていたのかをいくつかの作品をピックアップして紹介し、さらにペストの流行や大航海時代に対しての大多数のひとが信じていたであろう価値観、それを通して実際にどんな文化がこの時期に発生して行ったのかがわかる。
特に絵画に対してこのように時代背景と画家の解説が有るか無いかで注目度というのはかなり変わってくるだろうなというのは読んでいる間にはよく考えた。各都市が商業流通路として世界との交易が大幅に拡大されていくのと疫病の流行、宗教改革との連動性も分かりやすく書かれていたと感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
講談社学術文庫
- 感想投稿日 : 2010年11月22日
- 読了日 : 2010年11月22日
- 本棚登録日 : 2010年11月22日
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