氷菓 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年10月28日発売)
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本棚登録 : 22272
感想 : 2218
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米澤穂信さんのデビュー作。
“古典部”という人気シリーズになっており、ずっと読んでみたかった作品です。
高校生が活躍する青春ミステリー。

主人公たちは、廃部寸前の“古典部”に入部し、その仲間達と日常に起こる小さなミステリーを解決していく。
これがまたテンポよく描かれていて良い。
ライトな文体だけど美しく、ちょっと難しい言葉選び。読んでいて気持ちが良い。

登場人物たちは、名前がちょっと変わっているけど、キャラは分かりやすくて、魅力的。
そして高校生のわりに語彙力が高く、どこか古風な雰囲気。
これもまた“古典部”らしくて良いのです。

この作品の一番大きな謎解きは、「氷菓」という題名の文集に秘められた真実を突き止めること。
「氷菓」の意味を知った主人公たちは、大切なことをしっかりと受け止め、成長していくのでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022
感想投稿日 : 2022年6月26日
読了日 : 2022年6月26日
本棚登録日 : 2022年6月26日

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コメント 2件

土瓶さんのコメント
2022/06/26

あおいさん。こんにちは~^^
 
米澤穂信さんも好きな作家さんです。
けっこう黒くてトリッキーな作品も書く人ですが、古典部シリーズは安心して読めますよね。
「やらずにすむことならやらない。やらなければならないことなら……」
という、ちょっとものぐさで賢いキャラもいいですね。

aoi-soraさんのコメント
2022/06/26

土瓶さん、こんばんは^_^
米澤穂信さんも作品が沢山あって、どれから読もうか迷います。
私は「満願」に続き、これが2作目。
直木賞の「黒牢城」は、難しそうな感じがして、二の足を踏んでます(^.^;
この「氷菓」は、結構好み♪
シリーズ続編も少しずつ読んでいきたいと思います。

ホント、省エネ少年・奉太郎は好キャラ♪

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