アキラとあきら (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店 (2017年5月17日発売)
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本棚登録 : 6495
感想 : 684
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みかん畑の広がる町にある零細工場の息子・山崎瑛。
海運会社経営者一族の御曹司・階堂彬。
この二人のアキラとあきらが主人公の物語。

物語は、二人が小学生の時から始まり、約30年間を描いていく。
大学を卒業後、二人は“産業中央銀行”に同期入行し、バンカーの道を歩んでいくのだが、二人とも本当に頭のキレる才能の持ち主。
もうその仕事っぷりと情熱は、ドキドキするほどカッコよく、恋愛小説でもないのに、きゅんきゅんしてしまう…(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡

階堂彬の父が経営する東海郵船グループは、一族経営で、父と叔父たちの諍いが絶えない。
そして彬が跡を継がなかった為に、弟の龍馬が後継者となるのだが、様々な問題が発生し…
そんな兄弟間での嫉妬や争いなど、心の内面も丁寧に描かれていて、胸を打つ。

瑛と彬。
それぞれのストーリーが描かれていくのだが、二人が交わる場面は少ない。
それが余計に、これからどう絡んでくるのかと期待が膨らむ。
そしてクライマックス。
いよいよ二人がガッツリ絡む場面!
それはもう、最高です!
期待以上と言っても良い。

あー、面白かった。
700頁にも及ぶ長編で、読み応えばっちりでした!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2022
感想投稿日 : 2022年10月5日
読了日 : 2022年10月5日
本棚登録日 : 2022年10月5日

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