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アキラとあきら (徳間文庫)

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著者 : 池井戸潤
  • 徳間書店 (2017年5月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198942304

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アキラとあきら (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

  • WOWOWのドラマ化で読んで見る、あとがきにもあるようにこの作品は半沢直樹よりも古い作品であるらしいが、これまで書籍化されなかったのに、いきなりの文庫化である、販売戦略としてはどうなのかなと思ったりする。ストーリーの方は著者の特徴であるアップダウンの激しさの片鱗がすで現れており、読後に爽快感もある、ただし「アキラとあきら」という標題でありながら関わり方が薄く、その点ドラマの方はうまく脚色していると思う、今まで書籍化されてこなかったのはその辺の物足りなさがあったせいかなと思ったりした。

  • 読書日数 18日

    「あきら」という二人の主人公が自分たちの運命に向かい合いながら、それでも力強く生きていく物語。

    やっぱり池井戸作品は、仕事や人生に対する考え方と勇気をもらえるなぁと。

    今回も舞台は銀行なのだが「銀行は、何に対して金を貸すのか」ということに、真正面から受け止め考えていく必要があること、そして「ビジネスは、どんなことを思ってやり遂げていくのか」「自分らしい生き方とは何か」「自分の望まない運命が立ちふさがったとしても、それに対してできることはないのか」など、今作も筆者からのメッセージに心が揺さぶられる。

    今回は単行本としては最新であるが、書かれたのは「下町ロケット」よりも前であるとのこと。

    今作はドラマ化にもなっているということで、ぜひ見てみたい。

  • 零細企業の息子の山崎瑛と
    大企業の息子の階堂彬。
    それぞれの育ってきた環境は全く違えど、頭の回転や成績はトップクラス。
    この2人の人生を交差させながら物語は綴られて行く。

    バブル期の銀行や企業が舞台で、半沢直樹と同じ銀行か?と思ってしまうほど、
    時期や環境は類似している。
    しかし、2人のアキラの人生をかき分け、階堂家のお家問題や企業経営が豊富に描かれているので、
    飽きることなく読めた。

    特に、階堂晋、崇の叔父2人の経営者としてのおちょこ並みの器や、それに反してラーメンどんぶりすら足らない無駄なプライドと対抗心。
    とても滑稽で、早く痛い目見ないかなと終始思ってしまうほど。苦笑

    2人のアキラが、それぞれの立場で持てる力を最大限に発揮した時に、
    なんとも言い難い高揚感に襲われた。

  • 半沢直樹シリーズで有名な池井戸潤さんの作品。2017年7月にWOWOWでドラマ化されるようですね。

    得意とする金融業界のお話です。
    零細工場の息子の山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(あきら)
    お互い社長の息子だが、生まれも育ちも違うこの二人が立ち向かう運命とは!

    700ページを超える長編でしたが、
    2人の優秀な銀行員がつくりだすドラマは非常に面白く、
    最後まで引き込まれました。

    最後の展開は非常に熱かく、とても読み応えのある作品です!

  • ‪池井戸潤の新作。実は連載自体は10年近く前だが書籍化されていなかった作品らしい。ざっくり前半は瑛・後半は彬の話という構成で1冊で2つの小説を読んだ気分。産業中央銀行を舞台にした作品なんだけど不正を犯す悪者はいない。でも無能だとしても人生の限界を思い知って敗れる人々の描写は辛い…‬

  • 二人のアキラの子供時代から中年手前まで
    二人がぶつかり合う話かと思い、どっちに肩入れすべきか悩みながら読み進めたが、全然違ってた。
    山崎豊子風の同族経営の難しさが新鮮。

    最後の方はバタバタとオチをつけた感じで物足りなかったが、そこまでの人間模様は読み応え十分

  • タイトルを聞いた時、別々のところで育てられた双子の話しかと思った。(同じ名前でそんなわけないか)
    これもやっぱバンカーの話しだった。
    だいぶ初期の頃に書かれたみたいだけど、完成度はもうできあがっている。
    資産家の方のアキラは鼻持ちならない奴と相場はきまっているがそんなことは全然なく、町工場の瑛と同じ銀行で働くことに…。
    そっからの怒涛のように訪れる一難去ってまた一難が繰り返されるけど、いつもの展開っちゃあ展開なんだけど読ませるんだよね。
    気分爽快で読み終える。
    転校していった北村さんと将来再会して…という予想はまったくはずれたけどそれでよかった。
    wowowのドラマも観たくなった。

  • 片や零細工場の息子。片や大手海運会社の御曹司。ふたりのアキラが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。人生を賭した戦いが始まった-。WOWOW連続ドラマWの同名ドラマの原作。

    今まさにWOWOWで放送中の作品。育った境遇の違う2人が主人公だとJ.アーチャーの名作のように終生、宿命のライバルとなる物語かと思ったけど違った。池井戸作品らしく銀行が舞台だが、企業経営と銀行の絡みは活字で読んでも難しいのにドラマでどう表現するのだろうと余計な心配をしてしまった。
    (B)

  • 時代はほぼ30年ほど前と少し古いが、著者が得意とするいわゆる金融エンタメ小説で、設定はベタながらもさすがに読み易く、700ページ超の長さを感じさせることなくあっという間に読了することが出来る。
    実際の報道なんかでも、大きな合併や買収話等に関しては大体情報の出所が銀行だったりするが、そんな舞台裏も見事に表現されており、勉強になる。
    しかし内容については、はっきり言って物足りない。
    山崎と階堂の出自は対照的ながらも、長じてからのキャラクターはソリッド感がないし、2人の存在が作品中において占めるバランスも良くない。
    肝心のクライマックス、"最終稟議"にも肩透かしを喰らわされた印象。
    デキるビジネスパーソンなら頭を絞ればあれぐらいの案は出てこないとダメだと思うし、あの稟議を読んで悉く感服しちゃってる登場人物たち、大丈夫か…、と心配になる。
    途中で立てたフラグや埋めた地雷も全然回収しきれていないし。
    解説氏には思いっきり反論する形になってしまうが、おそらくは池井戸潤という名前がなければドラマ化が実現したかどうか…。
    知名度が上がって地位が盤石になり、そのタイミングで未刊行だった過去の作品を何とか形にして発売にこぎつけた…、というのが実のところだと思うのはひねくれているか?
    パスタイムとしては極上。

  • 面白かったー!あきらーあきらー!この実写観てみたいと思い、ついWOWOWに踊らされそうになります。気になる。もう読んでる時点ですでに池井戸潤なんだから絶対このどーきようもないハラタツやつは仕返しされるんだろうし。っていう安心感を持って読めるのは精神衛生上いいよね。

    絶対こいつ痛い目あうからな。みてろよ!っていうね。

    ストレスにならないで読めるのは池井戸潤のとってもいいとこ。そして、気分爽快の読後感がたまらん!今回は新しい切り口で、ダブルあきらの幼少期からのストーリーでした。

    どっちかのアキラがどうしようもないやつなのかな?と、思っていたら、どっちのアキラも物凄いいいやつだった。笑笑そこだけ予想外でした!!!!!

    面白い!こんだけの厚みのある小説久々だったけど、余裕で読めたよ!

  • 緻密で大胆、そしてスリリング。まさに傑作。

  • てっきり対立するんだとばかり。笑
    面白かったけど、もっとシビアでもいいなぁ

  • 濃かった。でも一気に読んでしまった。

  • このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

  • 資料番号 : 00013918
    請求記号 : 913.6||TOK
    配架場所 : 新書/文庫コーナー
    NCID : BB23688381

  • 池井戸潤氏王道中の王道の銀行、企業ものドストレート。

    ほんと久しぶりに畑仕事ほっぽらかして読みふける。次の展開がどうなるのかワクワクするし、二人の対決にはゾクゾクするし、泣けるしと忙しい。

    池井戸潤作品の中では空飛ぶタイヤに並ぶくらいの面白さだった。

  • 銀行員のおとぎ話。
    王子様が出てきて、分かり易い悪者が出てきて、王子様は少し苦労するものの、最後は「正義の王子様」が勝ってしまう。
    あまりに才能豊かに描かれる二人の主人公に、ほとんど感情移入できなく、それが残念な一冊。

  • とにかく長い。2人の人生を30年くらい描いているから、短いくらいなのかもしれない。ぐいぐい読み進めることができて、あっと言うまに読了した。気になる点は、涁は賢くて、龍馬の社長が早いと言っていたのに、龍馬社長就任から、連帯保証まで、何も手を打たないのはありえないだろう。

  • いつもの勧善懲悪的なテーマではないのですが、主人公2人の幼少期からの成長記的な長編ストーリーでした。主人公2人が火花バチバチで争うのかと思っていたら、二人協力して難問に立ち向かう、的なお話で、意表をつかれましたが、面白かったです。こんなに賢い人達にはなれない、おじさんや弟レベルがいいところだなと、恨めしくなりました。

  • 零細町工場の社長の息子「瑛」と、大企業グループの社長の息子「彬」。小学生時代から約30年ほどにわたって、彼ら二人の成長、翻弄される運命が描かれる大作。
    銀行員として、経営者として、自分の運命を受け入れた一人の人間として、ふたりがみごとに成長して大難題に取り組んでいく過程には、池井戸作品らしく周囲の横槍や銀行との確執も描かれていくけれど、今回は銀行が企業を助けようと起案して二人三脚で問題解決に臨む様子には驚きすら覚えた。
    池井戸作品を読むたびに「絶対に銀行には勤められない」と思うけれど、今までは「こんなに派閥があって一度のミスも許されなくて上司の顔色を窺うところは無理」というものだったけれど、今回は「こんなに緻密な分析をして、融資先の企業の社員や家族を守ってみせるというスーパーエリートな仕事はとても無理」という印象。とにかく主役の二人が才能に満ちていてかっこいい。

    今日からWOWOWでドラマ化。見たい・・・でも契約していないから1話しか見れない・・・地上波で放映してほしい!

  • 初出は2006年。11年も前に書き始められているのに、古さをまったく感じさせない。もう20冊以上も池井戸作品を読んでいるのに、飽きるどころかますます「沼」である。

    すごい作家である。

    池井戸潤以外、小説を買った記憶はほとんどないし、まして上梓してすぐなどというのは、自分でも驚いている。

    2人の主人公を描いていながら、どちらか片方に与することなく、平等というか、公平に。すごい作品だ。

    読むたびに、前作を上回る感動と昂奮がある。しかも今回は、11年も前の作品で。

    薄々気付いてはいたが、池井戸作品に限ったことではないけれど、小説の主人公というのは、往々にして作者の投影なんだと思う。この作品なら、彬にしても瑛にしても。

    途中に幾つもの伏線があって、それを思い出していくのも楽しいのだが、この危機をどうやって乗り越えていくのか、予想というか、常に考えさせられる。池井戸作品はいつもそうだ。そして、その予想していく過程がまた愉しい。

    次回作は「花咲舞が黙ってない!」らしい。こちらは読売新聞に連載されていて、ずっと読んでいたので、なんだかがっかり?である。まったくの新作を期待したい。いつのことか・・・。

  • 454

    2017年では88冊目

  • The『池井戸』さんの爽快小説。仕事を続けていると思うようにならないことは沢山あるけれど、『そういえば』と振り返れる大人でありたい、、、。

  • 幼い頃に真面目な父親の破産を経験した瑛と会社の社長の長男として生まれた彬。2人は銀行に入り、お互いに信頼関係を築いていく。でも父親の死で弟が会社を継ぐが、力不足により倒れ、社員に説得され社長職を継ぐことになった彬。その二人のあきらの頭の良さと冷静な判断。

  • 【No.112】「アキちゃん、人生ってのはいろいろあるんだ。でも負けちゃいけないぞ。アキちゃんはこれからずっと生きていかなきゃいけないだろ。楽しいこともあるけど、苦しいときもあるのさ。でも、それに立ち向かって、勝たなきゃいけないんだ。それが人生さ」「恵まれているということは同時に、それに見合う運命を背負うことなのだ」「世の中には自分の都合の悪いことを指摘されると怒り出す人がいる」「やめるということは、投資の回収を諦めることを意味する。その回収額が大きければ大きいほど、やめるという決断は難しくなる。ところが、継続すればさらにその損失は膨らむ。いまやめることが最善の策なのに、その決断ができない。損することで得をすることだってあるのにな」「崇はいつもそうだ。自分はろくにカネを出さないくせに、口は出す。批判的で感情的。かといって、有効な手段を思いつくことはない」「敗北宣言は、勝利宣言の何倍も勇気がいるってことだ。だが、敗北もまた人生さ」「何の変哲もないこの場所だが、ここには瑛にしか見えない記憶の光景がある。この場所は、過去と現在をつないでくれる。そして、自分という存在の意味について気付かせてくれる」

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アキラとあきら (徳間文庫)の作品紹介

零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。◆2017年7月9日(日)よる10時スタート、向井理×斎藤工W主演!WOWOW連続ドラマ原作。

アキラとあきら (徳間文庫)のKindle版

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