たとえていうなら、ミニシアターでたまにリバイバル上映される東欧の短編映画、みたいな。色鮮やかできれいだけど、根本的な世界観が自分の日常とはまったくかぶらない感じ。虚構がルールとして成立している世界の、エロくて不思議な小説たち。
読み終わった後、なんともいえない虚脱感と暗い気分に覆われる。
漢方の陰陽で言うところの陰に属する小説だと思う。でもセンチメンタルだったり、鬱だったりはしない。なんだろう、吸い取られる、冷える感じ?麻薬のような感じ?
それも含めて不思議で、他に類を見ないことは確かです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年9月22日
- 読了日 : 2010年9月22日
- 本棚登録日 : 2010年9月22日
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