ぼくは哲学がわからないのだが、そのわからなさは例えば量子論や相対性理論がわからない、のわからないとはだいぶ違う。
哲学という学問分野?が、どのような役に立って、何を目的としているのかがわからない。
いや、「役に立つ」はこの際どうでもよいのかもしれない。クマムシの研究や、鳩が首振って歩く訳の研究も別段役には立たない。クマムシ牧場が産業化される可能性はごく少ないだろうし、クマムシ研究者がそれを目指しているとも思えない。彼らは知りたいだけなのだ。
で、哲学がわからない。哲学者は何が知りたいのだろう。哲学はどのような役に立つのだろう。哲学するものとしないものには、どのような差が現れるのだろう?
本書は哲学の歴史と代表的な学説?を俯瞰するには手頃だと思う。
ただ、上記のような質問には答えてくれないので、結局ぼくは哲学がわからないままだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
啓発・思想
- 感想投稿日 : 2019年10月26日
- 読了日 : 2019年10月16日
- 本棚登録日 : 2019年10月16日
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