「へんないきもの」もそうだったが、変わった生き物の変わったところを指さして笑う、というコンセプトがずいぶんと貧しい。どうしてそういうことになったんだ、という進化の不思議が面白いとぼくは思うのだが。だいたいサイの角は皮膚の一部が変化したもの、という事実のどのあたりが「ざんねん」なんだかぼくにはちっともわからない。
子供向けの本らしいが、冒頭進化の概要を説明しといて、その後の「○○の○○が変」となんの脈絡もない。
「バイオリンムシの羽の膜にはなんの意味もない」と言い切っているが、これは悪魔の証明で、「なんの役にたっているのかわかっていない」が正しいんじゃないの? 書き手は雇われライターなんだろうけれど、監修者はちゃんとした専門家なんだろうか?
ざんねんな一冊だった。
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- 感想投稿日 : 2016年12月18日
- 本棚登録日 : 2016年12月18日
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