著者は(人間の)心臓専門医師。動物の治療に関わったのをきっかけに、人間と動物が同じ病気にかかることを改めて認識し、人間の医師と獣医師はもっと協力ができるのではないかと考える。動物への治療テクニックを人間に、人間の治療テクニックを動物に使えるのではないか。その発想は「汎動物学」の提唱に結びつく・・・ということで、これは面白そうだと勢い込んで読んだのだが、いまいちだった。本書の大部分が、人間と動物の共通点、たとえばがん、薬物の依存症、肥満、自傷・・・の例示に割かれていて、まあ興味深いといえば興味深いのだけれど、あまり意外性はなくて途中で飽きた。同じ動物だから当たり前では? うちの犬も太ってたし。
「汎動物学」の成果らしきものは殆ど出てこない。これからということなんだろうか?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自然・科学
- 感想投稿日 : 2018年6月10日
- 読了日 : 2018年5月31日
- 本棚登録日 : 2018年5月31日
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