六全協以後の虚無感の漂う時代の中で自らのアイデンティティーに揺れる若者達を描いた1964年の芥川賞受賞作。予想に反して私小説的な要素が強い作品だったけど、地下潜行を契機に自虐的な観念に迫られてついに自ら命を絶った学生の挿話は心を打った。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年7月7日
- 本棚登録日 : 2013年7月7日
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