ある無差別連続殺人事件をニュース番組を利用し、「劇場型捜査」をすることになった。
「“バッドマン”に告ぐ」と番組で呼び掛け続け、正体の見えない犯人に挑む捜査官の巻島。
捜査官+ニュース番組vs犯人と思いきや…
捜査官vs捜査幹部
捜査官vsニュース番組(マスコミ)+視聴者
…となっていく。この展開が面白い。
マスコミも視聴率を上げたくて、都合よく解釈し好き勝手に報道するもんだ。時には捜査の妨げにもなる。また私たちも視聴者の一人として、いかに報道に左右されるか。そして面白がる。
中でも「捜査官vs捜査幹部」にイラッ。早くアイツをなんとかしてほしいと読者は苛立ち待たされるが、これもテレビを利用して“劇場型”で嵌める捜査官のやり方が痛快であった。
後半ではあっという間にクライマックスを迎える。犯人は……(内緒にしておきます)。
劇場型犯罪ミステリーとして、とても面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:作者さ行
- 感想投稿日 : 2022年7月31日
- 読了日 : 2022年7月31日
- 本棚登録日 : 2022年7月31日
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コメント 4件
いるかさんのコメント
2022/07/31
なおなおさんのコメント
2022/07/31
ポプラ並木さんのコメント
2022/07/31
なおなおさんのコメント
2022/07/31