プリズンブレイクのマイケルスコフィールド・ウエントワース・ミラーが出演する貴重な映画♪と思って観ました。
かなり深く深く考えさせられる、とても丁寧に作られた映画でした。
『白いカラス=白い肌に生まれてしまった黒人。それを白人と偽って生きていく人』のこと。
一度、恋人に打ち明けたがために浸りの関係が壊れてから、家族は死んだもの、自分は白人ユダヤ人の教授として生きてきた主人公。しかし、人種差別発言を原因に大学を辞めさせられ、人生は狂う。
自分は黒人。人種差別発言なんてする訳がないのに。でも黒人となんて今更言えない。築いてきたもの、家族がある。その自分って何?という思いを誰にも打ち明けられずにいた。そかし、もう60を過ぎてから最後の恋をする。身も心も傷ついた女性に。そして打ち明ける・・・
小説家の友人の語りを軸に、昔を回想しながら(若い頃がウエントワースミラー♪)とにかく上手く構成されていた。
人種問題は私達日本人がそう簡単に理解できるような問題でもないんだなと改めて感じた。でも家族とか大事な人に隠して、名誉を得ることの方が大切なのかな。きっとそれに疲れて、こらえられなくなって、たまらなくなって、最後に最後に愛する人に伝えた、受け止めてもらいたかったんだろうなって思いました。辛く、厳しかったからこそ、最後の最後にそうやって最愛の人にめぐり合えることができて良かったって心から感動しました。
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- 感想投稿日 : 2007年7月16日
- 本棚登録日 : 2007年7月16日
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