史上最高に外道な名探偵、三途川理シリーズ二作目。外道っぷりにますます拍車がかかっています。なのに不愉快な感じがなく楽しめてしまうのは、「悪はくじかれる」結末が予測できるからだろうなあ(笑)。
物語のキーとなる「鏡」が凄い。こんなものがあったら探偵なんて楽勝ですが。それじゃあ面白くないよねえ。そして次々と鏡の有効利用を編み出す三途川。……あいつにあんなもの与えちゃダメー! と叫びたくなってしまいました。どこまで利用、もとい悪用するんだこの人は。
ミステリとしての仕掛けは小ネタが多いような印象だったのですが。物語の展開がとにかくぐいぐい引っ張ってくれるのと、キャラクターの面白さに気をとられて、簡単なことでも案外いろいろ気づかなかったなあ。ラストの謎も完全予想外。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2016年2月29日
- 読了日 : 2016年2月29日
- 本棚登録日 : 2016年2月29日
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