Pauline Réageが1954年にジャン=ジャック・ポーヴェール書店より刊行した小説。1975年に映画化され、ポルノだと思っている人が多いと思いますが、原作小説についてだけいえば、官能小説ではありません。サディスティックな描写、マゾヒスティックな描写、ホモセクシャルな描写やレズビアンな描写などもありますが、主人公Oの心理描写が大半を占めており、そういう部分を期待して読むとがっかりします。この心理描写が、とても細かいのでもの凄く生々しく、感覚を刺激してきます。澁澤龍彦の訳はさすがだと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
900 文学
- 感想投稿日 : 2014年3月25日
- 読了日 : 2014年3月25日
- 本棚登録日 : 2014年3月25日
みんなの感想をみる
コメント 1件
だいさんのコメント
2014/10/05