グーグルで必要なことはみんなソニーが教えてくれた
仕事で著者の講演を聴く予定があり、予備知識として一番有名な本書を読んでみました。
一番有名とはいえ、2010年の古い本なので・・・と少し躊躇しながら読みましたが、その心配は杞憂でした。
これからはクラウドの時代、などと書かれてましたが、今だから理解出来る技術も2010年に私が読んだらちんぷんかんぷんだったと思います。
(正直に言うと、6年経った今読んでもそんなに古いことを読んでる感じがあまりしなかった(汗))
最先端の技術が末端の私にまで身近に感じるまでの時間を考えると、今のグーグルやアップルは何を考えているんだろう、と、未来を想像してクラクラしました。
ここにソニーが入らないのが悲しいですね・・・
本書はまさに、輝かしい時代のソニーを経験した著者が、その栄光から凋落までの経験を語っています。
(その後グーグル社に移ってからの話は流す程度でした。)
大企業病に陥った原因などには言及されていませんでしたがなんとなく、上が変わったせいな印象でしたね。
盛田さんのことはとても尊敬しているようでした。
昔は常に新しい生活を創るのがソニーで、それはソニーにしか出来ないことだったのに、今は見る影もない。
ネットワーク時代にうまく対応できなかったことでアップルに十八番をとられ、さらに、グーグルのスピード感についていけないことでさらに衰退していったのが今のソニーなのです。
よく考えると、ソニーでの経験がグーグルにどのように活かされたのかについては語られていませんね。タイトル間違ってる(笑)
けれども創業者の生のエピソード等は読み物としてとても面白かったです。
講演楽しみ。けど、この人と一緒に仕事はしたく、はないなあ(笑)
- 感想投稿日 : 2016年4月8日
- 読了日 : 2016年4月8日
- 本棚登録日 : 2016年4月8日
みんなの感想をみる