源氏物語を、9人の作家さんがそれぞれの解釈で描いた作品集です。
企画が面白いですね。アレが良かった悪かったと、勝手な批評を読者が自由に言いやすいところが楽しい。私も一言♪
他の方のレビューを読むと、町田さんの末摘花の人気が高いみたいだけど、私てきには全く刺さりませんでした・・・
私のイチオシは角田さんの若紫。
角田さんの作品は「八日目の蝉」しか読んだことなくて、それが私には合わなかったから他の作品を読む気がしなかったんだけど、いやーわからないものです!
雰囲気作りも、源氏の胡散臭さ加減も紫の状況も、あの場面設定の中、原作に忠実、としか言いようがない。この一作で、角田さんの他の作品もチャレンジする気になりました。。
次点は桐野夏生さんの柏木。
こんなに人気作家なのに、なぜか桐野さんの作品は読んだことなくて・・・視野が狭かったかな。
源氏の老いからくるいやらしさがとても自然。女三宮の心情が理屈にかなってる。
この企画、第二弾もやってほしいな。いろんな作家さんのセンスがみえる、というか、私との相性がわかる気がして楽しかったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典
- 感想投稿日 : 2013年6月16日
- 読了日 : 2013年6月16日
- 本棚登録日 : 2013年6月16日
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