「わたし」は特にこれと言った特徴もなく、多分それなりに可愛らしく、でも飄々としているので女の子らしい愛らしいさとは無縁。同僚のタケオの事が好きでありながらどうアプローチして良いか分からずに、時にタケオからザリガニのように引かれたりする始末。
仕事はぼちぼちで、店主で女ったらしの中野さんや、中野さんの姉マサヨさんとも上手くやっているが、どちらからも小金額を授受しダブルスパイをしてそのお金でお菓子やお酒を買ってタケオと酒盛りしてしまったりする。
そんな淡々とした楽しい生活もいつまでも続かない。いつか人は変わって行かなければならない。それは人も、そして店さえも。
なんとも人間臭い愛おしさに満ちたお話でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年9月21日
- 読了日 : 2015年7月20日
- 本棚登録日 : 2015年9月17日
みんなの感想をみる