天子が万機を親裁する。
中国全土に散らばった地方官との頻繁な赤ペン文通を通じて、皇帝が直接情報収集し、直接指示を出す。
明らかに皇帝1人ワークホリックだが、そんな政治手法があったのか、と衝撃。
皇室の複雑な人間関係を観察し、45歳になってやっと即位。
生活に苦しむ民衆に善政を施そう、それこそが絶対君主の天命である、
という強い意志と、行動力、そして権力をもつ(これをもって独裁君主とする)雍正帝だからこそできた。
たしかに、強力な独裁者なくして成立しないこの仕組みは、構造的に決して長くは続かない。
でも、その13年の統治の間は、官僚組織をスキップし、改革を実行、結果を出したわけだから、「政治主導」をうたうのであれば、これくらい強い覚悟をもってやらなければ。
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- 感想投稿日 : 2011年10月24日
- 読了日 : 2011年10月24日
- 本棚登録日 : 2011年10月24日
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