ぼくらはそれでも肉を食う: 人と動物の奇妙な関係

  • 柏書房 (2011年6月1日発売)
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本棚登録 : 443
感想 : 51
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イルカ殺しはかわいそう、でも、焼肉もマグロ丼も大好き。この矛盾、いったいどうしたらいい?この疑問にありとあらゆる角度で迫ったのが本書であるといえます。第6章と7章は個人的に非常に参考になりました。

この本は先日書店で見かけたのと、新聞でも書評がいくつか掲載されていたので、手にとって読んでみました。自分もまぁ、肉を食べることに関しては、まったく嫌いじゃないんで、しかし、最近は控えていますね。それはさておき、めちゃくちゃこの本は分厚いんですけれど、人と動物についてのかかわり方に関して、一石を投じるものであることは間違いがないようです。

ペットを愛でつつ、肉を食べる。諸所の矛盾を巡って、この本がいったいどのような回答をしているのか?それは本書を読んでいただくとして、はっきりいって、前半はあまり面白くないです。しかし、第六章『見る人しだい―闘鶏とマクドナルドのセットメニューはどっちが残酷?』と第七章。『美味しい、危険、グロい、死んでる―人間と肉の関係』この2章に関しては僕が本当に読みたかったことが書いてあって、僕個人の感想はここだけ読めば後ははっきり言ってどうでもいいです。

その中でも、肉は美味しいがリスクの高い食べ物で、そのリスクを減らすために調理法が工夫されていたり、さまざまなスパイスを施されて来たんだという記述にはやっぱりそうか、なるほどなぁ、と思ってしまいました。
「自分の体も肉で出来ている」
この言葉の意味を本当に理解するには、まだ少し時間がかかりそうですが、肉食と人間。人間とペットとの関係。そういったものについて何らかの疑問を盛っていらっしゃる方は読んでみるのもいいかもしれませんが、正直、量が分厚いのと、価格の関係上、中身を書店か何かで一度検討することをお勧めします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年1月20日
読了日 : 2012年1月20日
本棚登録日 : 2012年1月20日

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