「尊厳死」に尊厳はあるか: ある呼吸器外し事件から (岩波新書 新赤版 1092)

著者 :
  • 岩波書店 (2007年9月20日発売)
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感想 : 23
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2006年に富山県の射水市民病院で入院中の末期患者7人の人口呼吸器が取り外され死亡した。
医者は「尊厳死」というがその真相は?

この本を読む前は痛みで苦しむ患者や家族の為にも
「安楽死」は認められてもいいのではないかと思っていたが、この事が「尊厳死」としてまかりとおれば医者の診療技術や家族の都合だけで「死」を迎えることになるかも知れない。
高齢社会が現実になったいま終末期医療を真剣に考えねばならないと思う。

中島みち氏自身もガン患者であり、彼女のお姉さんそしてご主人もガンで亡くされている。その時苦しまれたお二人のこともこの本を書かれた一因だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年9月17日
読了日 : 2010年8月25日
本棚登録日 : 2011年8月21日

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