面白かった!長年自分の中で謎だった、なぜキリスト教には一つの聖書なのに(旧と新はあるが)たくさんの会派があるのか、少し手掛かりを得た。
意図したりしなかったりで、元々の教義が改変されてきた。
時には、女性の地位、離婚について、奴隷について…いろんなことを、自分たちの都合がよくなるように、写本する際にテキストを変えてきた。
その結果だということらしい。
…と考えると、いわゆるありがたい「教え」の中で決めつけられていることも、その人の考え方でしかなかったりするの…かも。
そうした「思想」的なものは、所与のものではなく、やはり元を疑ってみる必要がある。そういう考え方をすることで、誰に利益があるのか、そしてどういう経緯でそうした思想が生まれてきたのか。
和訳も比較的読みやすかった。特に、「エスキモーに氷を売る」と比べると。
読みやすくするには、ある程度原文から離れるのもしょうがないのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
随筆
- 感想投稿日 : 2018年10月2日
- 読了日 : 2018年10月1日
- 本棚登録日 : 2018年10月2日
みんなの感想をみる